花の小瓶はいつも、鞄の中に~プラクティショナーのバックの中身~+プラス
~花の妖精といっしょに、もっと山あそび~
鞄とは、実に不思議なものです。
持ち主の仕事や趣味に応じて、そのなかみは様変わり。
まるで虹の七色のように、その色合いはひとりひとり違っていて、それぞれに特別な輝きを放っているのです。
さまざまな療法家の方が、私たちの求めに応じてくださって、その鞄の中身を、熱のこもった解説とともに紐解いてくださるとき。
美しい感性や、専門家らしいこだわり、時には持ち主の人生観まで感じられる素敵なアイテムたちが、軽快に飛び出してくることもあるのです。
たとえば植物療法家ならば、なにげなく肩にかけている荷物の中から、最近のフィールドワークで採取した野草の標本が出現するかもしれません。
もしくは、虹のようにミラクルな働きをするであろう、オリジナルの『自然薬の応急箱』がひょいと現れるかもしれないのです。
鞄とは、実に魅力的なものです。
☆
さて、創刊号では「花の小瓶はいつも、鞄の中に~プラクティショナーのバックの中身~」と題して、自然療法家の淺田ゆみさんに、その秘密の鞄の中身を公開していただきました。
ちいさな冊子の、限られた誌面では伝えきれなかったエピソードを、ここでちょっとだけお伝えしたいと思います。
さぁそれでは、魅惑の鞄の世界へ旅してみましょう。
フラワーエッセンスプラクテイショナーであり、ホメオパスでもある淺田さんは、会うたびにほんわり、ほっとする雰囲気の持ち主。
実は、その愛らしい妖精のようなイメージとはまた違う、意外な一面を持ってらっしゃいます。
彼女の、そのちょっぴりワイルドな表情を、鞄を通して覗かせていただきました。
写真 淺田ゆみ
かつては、オートバイやロードバイクも乗りこなしていたという彼女。
なんと最近は、ウェイトトレーニングをなさっているそう。
スポーツジムに通う、花の妖精が腕に通すのは、可愛い籐籠。
中身は水筒2本、タオル、自然療法のちいさな瓶とスプレーボトルがいくつか。
「ジムだけれど、いつも籠なの。出し入れが楽です。」と、可愛らしく笑いながら話してくれました。
一番小さな瓶は、ホメオパシーのレメディたち。
運動には欠かせない、頼れるアイテムであるArnと、Carbーv、Rhus-t。
Arnは一般的に怪我や打撲に使われますが、筋肉疲労にも良く、スポーツ前後のケアにはとても適しています。
Carbーvも緊急時に優れたレメディですが、深く呼吸をするサポートとして、山登りなどのちょっぴりハードな運動時にも使われる優れもの。
Rhus-tは、大きな関節と親和性のあるレメディで、トレーニングをしっかりと支えます。
すべて原料は植物由来で、Arnはキク科植物から、Carbーvは植物炭から、Rhus-tはウルシ科植物から作られています。
精油の瓶も見えますね。こちらは椴松(とどまつ)のオイル。
マツ科のスッキリとした香りは、まるで山の中にいるかのように、一瞬で自然界と繋がらせてくれるのです。
フラワーエッセンスのボトルも、もちろん入っています。
ミストタイプのFES「ヤロー・エンバイロメンタル・ソリュージョン」はエネルギープロテクションのためのコンビネーションで、免疫力や抵抗力を高めてくれます。
ヤローやエケネイシャなどのキク科植物たちが手を組んだ、優れた組み合わせです。
(籠の中身の解説は、ちらりと覗かせていただいた私の見立てになります。
なのでほんとうは、もっとたくさんの魔法が、これらの小さな瓶に隠されていることでしょう。)
籠を持ち込んだジムでは、30㎏のウェイトを担いで、スクワットをしているそう。
トレーナーさんからは、長くトレーニングを続けたら50㎏までいける、とお墨付きをいただいたとか。
「妖精さん、力持ち過ぎる・・・。こっそり魔法、使ってるよね。」と思わずつぶやく、私でした。
写真 浅野典子
そんな彼女と一緒に、夏の山遊びのひとこま。
初めての、河原での焚火。
火起こしの技を、彼女にいちから教えていただきました。
可愛い黄色のスコップでくぼみをつくり、いつの間にか手際よく、手ごろな河原の石と流木を運んできて、あっという間に遊びの場ができあがります。
そして手渡されたのは、麻紐。
これをふわふわになるまでほぐして、火口(ほくち)にするのです。
素敵なラベルのマッチで、しゅっと火を起こして、美しい赤色の火の精霊をお迎えします。
山奥の、源泉に近い水は清く澄んでいて、まるで水と火の精が、やさしくダンスをしているかのようでした。
川の流れの傍には、フラワーエッセンスでおなじみの黄色い花の群生が、広がっていました。
夏の終わりを、そして秋のはじまりを告げる風が、透明な川を渡ってゆきます。
太陽にあたためられた川の岩は、都会のアスファルトとはまるで違って、やわらかく熱を湛えていました。
彼女がとても自然に、そこに背中を預けていたので、私もそれにならって、裸足で横たわってみました。
まるで自然界の仲間に、大きな腕で抱かれているのような、ここちよい体温を感じました。
ゆらめく炎で、美味しいお茶も淹れました。
焚火がゆっくり、ゆっくりと、冷たい川の水をあたためてゆきます。
彼女のやさしさが溶けたような、しみじみと味わい深い一杯。
写真 浅野典子
風と、水と、火と、土を味わうひととき。
頭、目や耳、手足、そして見えないからだが、自由に開放されてゆきます。
アラスカンの環境エッセンスを摂った時に感じるような立体感が、ライブ特有の臨場感と生の感覚を伴って、ゆっくりと内側に広がってゆくのを感じました。
とてもとても、ゆたかなお茶会なのでした。
☆
創刊号でご紹介させていただいたのは、彼女が山遊びの時に使う、鞄の中身。
ザックの中には、彼女の愛用のアウトドアグッスや、ホメオパシーレメディなどの自然療法に関わるアイテムのほかに、アウトドア用に厳選されたフラワーエッセンスの瓶たちが、ちょこんと可愛らしく収まっていましたよ。
淺田ゆみさんによる、エッセンスへの愛が伝わってくる解説と、自然療法好き必見の、充実の鞄の中身をご覧になりたい方。
よろしかったらぜひ、ちいさな冊子のページをめくってみてくださいね。
それでは皆さま、どうぞ良い秋をお迎えください。
2021年8月18日
Coming Home 編集部 浅野典子
淺田ゆみさん プロフィール
自然療法家 ホメオパス
奈良県在住。生きることを諦めていた幼い頃から草花が好きでした。看護師、養護教諭を経てホメオパシーとフラワーエッセンスを学ぶ。まるごと見立てて、氣づきの種、変容の触媒となる小さな相談室です。「ヒノ香・日本ホメオパシーセンター奈良学園前」
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創刊号「花の小瓶はいつも、鞄の中に~プラクティショナーのバッグの中身」