世界を旅する花のボトルたち~虹の女神アイリスの物語~+プラス
~アイリスの花のささやき~
アイリス。
それは赤紫の、創造の火。
青紫の、インスピレーション。
虹の女神の花を、自らに贈ろう。
やがて、色あざやかな日常が戻ってくるだろう。
生命(いのち)は、かろやかな光を纏い、七色に輝きだすだろう。
アイリス。
それは地球(このほし)から宇宙(あのそら)へと、駆け上がり結び合うエネルギー。
天の源から吹き込まれ、地上の命へともたらされる、虹色の煌めき。
☆
アイリスは、アヤメ科の多年草です。
属名のIrisは、ギリシア語で虹を意味します。
ギリシア神話に登場する、虹の女神の名はイリス。
女神は七色の衣を纏い、大きな翼を持ち、空に橋を架けて天地を行き来する使者です。
まるで疾風のように天空を駆け、希望と幸運と運ぶメッセンジャーでもあります。
神話によるとアイリスの花は、女神ヘラの侍女であったイリスが、虹の女神へと生まれ変わった時に、ともに地上に誕生した花なのです。
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本誌9~10Pでは、「世界を旅する花のボトルたち~虹の女神アイリスの物語~」と題して、世界でつくられているアイリスのフラワーエッセンスを、7本ご紹介しています。
パワーオブフラワーヒーリングエッセンス/アイリス
FES(北アメリカフラワーエッセンス)/アイリス
ヒマラヤンフラワーエンハンサーズ/ヒドゥンスプレンダー
PHIエッセンス/アイリス
ベイリーフラワーエッセンス/アルジェリアンアイリス
アラスカンエッセンス/ワイルドアイリス
ファーイーストフラワーエッセンス/アヤメ(リサーチ)
ブランドごとに並べた美しい花カードと、それぞれのボトル写真とともに、エッセンスのキーワードが並びます。
たとえば、パワーオブフラワーヒーリングエッセンスのアイリスは、「芸術と創造性のエネルギー」「美と神なる恩寵」「魂の絵筆」。
エッセンスの作り手による「魂の絵筆」という表現は、まさに芸術的で、創造性やインスピレーションを掻き立てる、美しいキーワードです。
エッセンスのキーワードの下には、「アイリスの花のささやき」が7つ、添えられています。
それは、世界のさまざまなアイリスでつくられたボトルのエネルギーを、ひとつひとつ感じていったときに生まれた、ちいさな言葉たちです。
☆
ギリシア神話では、侍女イリスが虹の女神へと生まれ変わった時、七色の首飾りと、空を駆ける翼を授けられました。
そして女神ヘラの手によって、イリスへと神酒がふりまかれたのです。
その聖なる雫が、地上へとこぼれ落ちた瞬間、アイリスの花は生まれたのだそうです。
私たちが、地上の花アイリスのエッセンスのボトルを介して、聖なる虹色の雫を、その身に受ける瞬間。
時に、まるで天上から地上へと零れた神酒のように、私たちの喉から「ことば」が滑り降りてくることがあります。
それは「天界のことば」から「地上の言語」へと、するりとかたちを変えて、私たちの喉のチャクラから煌めきとして放たれてゆきます。
やがて、青紫の光を纏ったまま、やさしく地上へと広がってゆくのです。
その一瞬の煌めき、魂の絵筆のひらめきを、少しでも捉えることができたら素敵だなぁ。
宇宙のエネルギーを捉えるために、古来から使われている5・7・5や、5・7・5・7・7のリズムに近づけて、できるだけかるく、くるりと纏めてみたいなぁ。
アイリスが持つ虹の光を、ほんの少しでも、日常で使う言葉に乗せることができたらいいなぁ。
ひとりのプラクティショナーの体験から、アイリスのボトルが、少しでも身近に感じていただけら嬉しいなぁ。
そんないくつかの思いから、この「世界を旅する花のボトルたち~虹の女神アイリスの物語~」のページの中に、「アイリスの花のささやき」が生まれたのです。
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本誌でご紹介した7つのアイリスエッセンスの中で、もし心惹かれるボトルがありましたら、ぜひ1本、お手にとってみてください。
または7本を、ひとつひとつゆっくりと、順番に試してみてください。
もしくは、いくつかの国のアイリス同士でコンビネーションを組んで、虹ブレンドをじっくりと味わってみてください。
お好きな方法で、世界のさまざまな土地に咲くアイリスの、創造とインスピレーションの光を、存分に浴びてみてください。
もしかすると、自分の声が内側でいつもよりも美しく響いたり、世界を眺めた時に感じとれる「色」のバリエーションが少し増えたり、指先や足が普段よりも自由に滑らかに動きだしたりするかもしれません。
アイリスのエッセンスはきっと、あなたの体を情熱で奮い立たせ、心に鮮烈なひらめきを送り届け、魂に豊かな滋養を与えてくれることでしょう。
☆
アイリスのボトルは、時に問いかけます。
あなたの「魂の表現」は何ですか。
「魂の絵筆」に七色の絵の具を含ませて、真っ白のキャンパスへと向かい合った時に、描きたいものは何ですか、と。
アイリスのボトルは、時に語りかけます。
まだ見ぬ七色の世界を、地上というキャンパスに、ともに描き出そう。
瞳を輝かせて、からだを自由に遊ばせて、魂のままに表現しよう、と。
☆
公園のベンチに座って、ちいさな冊子のページをひらいたら、その隣にお気に入りのアイリスの小瓶を、ことんと置いてみてください。
もしかすると、さらさらという風のおとに紛れて、虹の花のちいさなささやきが、聴こえてくるかもしれません。
「ほら、幸運の女神とともに、空を駆け巡ろうよ」
「人生を色あざやかに創造しよう。さぁいっしょに。そして今すぐに。」
ささやき、聴こえましたか?
それでは、新しい世界をめぐる、虹の旅へと出発いたしましょう。
2021年7月22日
Coming Home 編集部 浅野典子