誌名の由来
高次の存在からの、その繊細でやさしいエネルギーが舞い降りたボトル。
天使とスピリットから贈られてくる、深い愛と、思いやり。
2001年の春、国際フラワーエッセンスコンファレンスがはじめて日本で行われた頃、出会ったボトルがあります。
それは、アンジェリックエッセンスの「Coming Home」でした。
解説にはこう書かれていました。
『私たちのスピリット、ハイヤーセルフ、深いところで知っているという感覚、そしてソース・(源)に「ただいま」を言うためのエッセンス。バランス、天使の愛、安らぎ、深いレベルでの変化をもたらします。』
(カタログ「大自然からの贈り物」ネイチャーワールド)
これは20年近く、ずっとそばに置いてきた思い出深いエッセンスで、私自身の鍵となるボトルでもあります。
そして天と地の結び目である地平線の先の世界、水平線の向こうの光の地であり、旅の最終目的地でもあります。
『私自身の持つ、深い愛の流れに回帰する。
どんどん深く潜るごとにチャレンジが生まれ、ハートが揺さぶられる。
そのたびに、愛が深まってゆく。
本当に大切なものに、スペースに、還ってゆく。
ひとつの場所に溶けてゆく。
懐かしい、なつかしい、故郷へと。
ハートの寛ぐ場所へと、魂の安らぐ場所へと、引き寄せられる。
波間を漂うように生きてきた人が、本来の居場所へと戻ってゆく。
翼をやすめる場所。
ほんとうにほんとうに、心惹かれる人、もの、場所とつながる。
それ以外のときには、その瞬間瞬間に、純粋な喜びと愛を見出す。
ハートとともに生きる。
なにも装わない、繕わない、私らしさにつながる。
自我が溶けゆく前に、十分に肉体を楽しむときに。
旅立ちの前の、祝福のひとときに。
孤独という幻想が消える。
常に魂は天使界とつながり、見守られている。
日常がすべて意味のある、意義のある、尊い日々に変わる。
ひとつひとつの所作に、愛をこめて暮らす。
手の甲に、小さな子供のような天使が乗って微笑んでいる。
ほんとうに清らかだということは、私心なく、純粋にソースとつながっている状態。
最初はゆっくりと、徐々に、常にキープすることが可能となってゆく。
どこまでもどこまでも続く、ハートから広がる、永遠の花畑。』
これは、私がこのエッセンスをとっていたときに書いていたノートの一部です。
Coming Homeの青い硝子ボトルが手の中にあるとき、私はそのやすらかな光に、やさしく包まれていました。
心地よく日常を味わい、かろやかだけれど、でもしっかりとした足取りで進みながら。
いまこの瞬間、私は私自身でいられるのだという大きなよろこびを、感じながら過ごしていたことを覚えています。
そのときの感覚は、やがて日常へと、ゆっくりゆっくりと、静かに舞い降りてきます。
フラワーエッセンスのリトルプレスを創ると決めたとき、私の最奥にあるComing Homeのエネルギーが、ちかり、と光るのを感じました。
それは私自身のものでありながら、私自身のものではなく、すべての人が手に取れる場所の灯りであり、すべての存在を照らす源の光でもありました。
日々の暮らしの中で何気なく手に取る、小さな本の中に、決して消えることのない源から届くちいさな明かりを、さりげなくそっと、灯すことができましたら
幸いです。
2021年6月、創刊したばかりの小さな冊子を手に取ってくださる素敵な方々に感謝を込めて、3月の私たちからありがとうをお伝えしたいと思います。
世界のフラワーエッセンスが届けてくれる花のやさしさが、ネイチャーエッセンスボトルから降り注ぐ星のきらめきが、どうかひとしく、
皆さまに届きますように。
魂の居場所をやさしく白く照らす、愛の花。
大島桜の咲く季節に。
2021年3月
Coming Home 編集部 浅野典子
フラワーエッセンス・プラクティショナー ホメオパス
東京都在住。1999年より、世界のフラワーエッセンスやホメオパシーを学ぶ。セッションや講座を、立川を中心に各地で開催。 2015年より、日本の植物からつくられるフラワーエッセンスの研究とリサーチに携わる。 2021年より、フラワーエッセンス専門のリトルプレス「Coming Home」(2021年6月創刊予定)の企画・編集に携わる。 「フラワーエッセンスサロン Peaceful Heart」主宰。 「日本ホメオパシーセンター東京立川」センター長。
著書『ファー・イースト・フラワーエッセンスガイドブック』(監修 由井寅子・著者 東昭史 浅野典子・ホメオパシー出版)、『ファー・イースト・フラワーエッセンスの魅力』(東昭史 監修・浅野典子 著)
埼玉県在住。日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクター。JPHF認定インナーチャイルドセラピスト、フラワーエッセンス療法士。生活の木ハンドメイドギルド認定ハンドメイドソープインストラクター。小学生時代のポプリ作りから香りの世界に魅了され、出版社勤務の傍らアロマテラピーを学ぶ。その後、ホメオパシーなどの自然療法を生活にとり入れる中で、フラワーエッセンスに出合う。2021年より、フラワーエッセンスのリトルプレス『Coming Home』の企画・編集に携わる。