ハーブに学ぶ調和のとれた人間関係
渡邉 利咲
いつの時代も人は植物を薬とし利用してきました。
薬は草かんむりに「楽」と書き、人の身体を楽にしてきたのは植物であることがわかります。
漢方やお茶などで体の調子をととのえるだけでなく、人の精神も健全に保つ助けをしてきました。
植物の物質的なレベルでは主に肉体に良く、古くから漢方やハーブティー、料理などにも使われてきました。一方でフラワーエッセンスは感情や精神に作用します。
例えば、アレルギー症状にはネトル茶は人気がありますが、フラワーエッセンスとしてのネトルは当事者間の対立のトゲを抜き、互いに歩み寄れるようにサポートします。
敵だと思っているものに過剰反応すると、精神面では敵意ある対立や争いとしてでてきますが、これは肉体のアレルギー症状と似ているところがあります。
何年にも渡って感情を溜め込みすぎると肉体だけでなく人間関係や仕事にも不調がでてきます。
コルツフットは鬱積した感情を噴出させる役目をし、ダンデライオンやコーンフラワー、カモミールは心身の調和をとります。
ダンデライオンは心身をほぐしてリラックスさせ、コーンフラワーは長期に渡って抑圧してきたハートのブロックを溶かし、カモミールは感情に調和をもたらします。
ハーブとしてのコーンフラワーに免疫力を高める有用性がありますが、ダメージによって感情的な停滞が起こると抵抗力は弱まっていきます。
フラワーエッセンスのコーンフラワーは感情的毒素を排出することで再び人生の流れに乗ることができるかもしれません。
また、敵意ある対立は緊張状態を生み出し、次第に心身が硬直していきますが、ダンデライオンはこれらの硬直した部分をほぐしリラックスを促します。
心身ともに穏やかになったとき、人は本当の意味で歩み寄れるようになっていきます。
コミュニケーションは、自分の感情や状態を理解したうえで上手く抑制しつつ、相手がどのように受け止めるかにも配慮しながら伝えることです。
スナップドラゴンは、喉に調和をもたらし、コミュニケーションにおいて優雅に表現しながらも自分の意見をより良く表現できるようにしてくれます。
これら6種の花のエネルギーは、人と人が互いに調和して生きることを促してくれます。
人間関係において波風立てることなく互いに歩み寄り、穏やかなコミュニケーションによって互いに理解し合えるようにサポートしてくれるかもしれません。
紹介しているエッセンス
◇ ネトル
◇ コルツフット
◇ ダンデライオン
◇ カモミール
◇ コーンフラワー
◇ スナップドラゴン
2023年1月21日公開
渡邉 利咲(わたなべ りさ)
フラワーエッセンスプラクティショナー。パワーオブフラワーヒーリング、PHI、バッチフラワーエッセンスを中心に様々なエッセンスを扱う。現在は東京都練馬区で「Flower essence centre Roraima」を主宰。
著書『幸運が舞い込むフラワーエッセンスアバンダンス』
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創刊号『虹とフラワーエッセンス』「虹の七色~繋がりを越えた繋がり」
第2号『豊かさへといざなう花の療法』「新しいパラダイムにおける豊かさ」
第3号『星とフラワーエッセンス』「花咲く窓辺で本を片手に」~「石榴吸ふいかに愛されても独り」