『エッセンスの植物を感じる~お茶ノ木~後編』
夕暮れの帰り道。
緑の茂みの中で、茶ノ木の花がひとつ、ふたつ、ぼんやりと白く光っている。
まるで、『家路をやさしく照らす街灯』のように。
その光の、あたたかさ。
その光の、ここちよさ。
太陽が、ゆっくりと山の向こうに沈んでゆく。
季節が、秋から冬へ向かう頃に。
一日が、昼から夜へと向かう時刻に。
白の花は、その清浄な光で、家路を急ぐ私たちをそっと包み込む。
灯の花は、天より降り注ぐ光で、私たちの行き先を静かに照らし出す。
夕暮れの帰り道。
私たちの向かう道には、どんなときにもきっと、あの清らかな花が咲いている。
まるで、『家路をやさしく照らす街灯』のように。
日本の植物から作られたフラワーエッセンスを摂っているとき、ふと、「目に映るすべてのものが愛しい」と感じることがあります。
特に白い花のエッセンスでは、時々、目に映る風景と一体化する感覚があります。
果たして、花が私なのか。
それとも、私が花なのか、と。
白い花は、第7チャクラとの親和性が高いため、そういった体験が、日常の中でより多くなるのではないでしょうか。
ファー・イースト・フラワーエッセンス「チャノキ」の原料である、チャノキの花も、色は白。
テーマは「静寂、休息、認識の光」。
☆
ある時、チャノキのエッセンスを摂っていた私は、過去生で私を傷つけた相手が、かつてのように武器を持ち、私に迫ってこようとしているビジョンを見ました。
私は静けさに包まれ、安全に守られた空間で、その映像が再生されるのをじっと見つめていたのです。
暗闇の中、対峙する相手の顔は隠されています。
やがて白い光が差し込み、向かい合う人の顔が照らされた時。
武器を振り上げた相手が、悲しみの表情で、まるで子供のようにぽろぽろと、涙を流しているのを見たのです。
傷つけられようとしている私も、傷つけようとしている相手も、等しく泣いている。
恐れながら、悲しみながら、苦しみながら泣いている。
そこには、なにも「違い」はなかったのです。
☆
私たちは、これまでにも何度も、何度も生まれ変わり、様々な体験を重ねています。
果たして、傷つけられているのが私なのか。
それとも、傷つけているのが私なのか。
おそらくは、そのどちらも「私」であり。
そして、そのどちらも「私たち」なのでしょう。
チャノキのエッセンスは、忙しく活動している時、神経が緊張状態にある時に、くつろぎリラックスさせ、静寂を取り戻すことをサポートしてくれます。
静かな環境の中で、私たちは直感と繋がり、高次の世界からの導きを受け入れることができるようになります。
私たちは、それぞれの人生の体験の中で、少しずつ少しずつ、白い花のもたらす学びを積み重ねてゆきます。
やがては、第7チャクラを活性化する花に導かれ、高次の世界へと飛び立つために、自らの白い翼を広げてゆくのです。
自らを高めてゆくその案内役として、この秋、チャノキのエッセンスをパートナーに選んでみてください。
そして、自らの人生の道に、その清らかで白い光を、ひとつ、ふたつと灯してみてください。
その光の、あたたかさを感じますか。
その光の、ここちよさを感じますか。
季節がゆっくりと秋から冬へと移り変わってゆく、この時期に、チャノキのエッセンスのもたらす美しい光で、自らの家路に向かう道をやさしく、やさしく、照らし出していただけたらと思います。
この冬も、白い花とともに、どうぞ素晴らしき旅を。
茶ノ木の咲く散歩道にて。
静かに暮れゆく空を、ひとり眺めながら。
Coming Home編集部 浅野 典子
2023年11月6日公開